雑記:2011/12/16 好きだった10枚

今年もありがとうございました。

寒いですね。明日は最高気温1度らしいですね。これくらいで寒がっているようでは北国の方には笑われそうですが、、、でも、うちの猫のホワンホワンは、北国の方でなくても笑ってしまうくらい寒がりで、最近は、80cm四方くらいの小さなホットカーペットから、もう12時間以上、1mmも出ていません。あまりにも動かないので抱っこしてみたら、だらんとして覇気がまったくなく、その後床に置いたらめんどくさそうにホットカーペットの上にすたすたと戻ってまた石像のように固まっていました。ちゃんとトイレ行っているのかな?でも、考えてみると、ホットカーペットが、冷たい床に変わっただけで、夏の暑い日も同じような行動をしていたような、、、ホワンを見ていると、自分がすごく働き者のような気になり誇らしいです。

そうえいば、新しいウエブに移行する前は、もっともっと頻繁に更新できそう!などと言っていたのですが、ふたを開けてみれば、開けてみなくても、あまり変わらなかったですね、、、すみません。ウエブサイトが新しくなったからって、毎日の生活が変わるわけでも無く、このように一月に一度こうやってだらだらと書いていれば、それで事足りるような毎日だったということですね。ちなみに、年内に発表できるお仕事絵は先週アップした、5件ですべて終わりでして、あとは、1月にまた新しいお仕事絵をアップいたしますのでまた覗いていただければ幸いです。で、今描いているものは、来年の2-3月にかけてのものなのですが、この描いてから発表されるまでのタイムラグが結構くせもので、たとえば、今みたいなシーズンに春の絵を描かないと行けない時は、今は春だ、暖かいぞ、桜も舞ってるぞ、とイメージトレーニングをしながら描くのですが、ちらっと横を見て、猫がホットカーペットの上で石像のように固まっているのが視界に入ってしまうと、魔法がとけたかのように寒々しげな絵になったりして困ります。幸いなことに、ここ最近描かせて頂いている絵は季節感は関係なく、テーマは、教育とロールプレイングゲーム。結構大きめな絵なのですが、今までとはまた違った絵になってきているので、楽しみにして頂ければ、これまた幸いです。

さて、気がつけば今年もあと少し、さらにより良い来年に向けて最後のカウントダウンですね。なので、毎年恒例の、今年好きだったCD10枚です。

 

1. Destroyer/ Kaputt

 

2. 踊ってばかりの国/世界が見たい

 

3. フジファブリック/star

 

4. St. Vincent/ Strange Mercy

 

5. The Drums/ Portamento

 

6. 坂本慎太郎/幻とのつきあい方

 

7. Girls/ Father, Son, Holy Ghost

 

8. Owen Pallett/ Export

 

9. Clap your hands say yeah/ Hysterical

 

10. Arctic Monkeys/ Suck it and see

 

*Her Space Holiday/ Her space holiday

 

 

今年は、洋楽/邦楽まんべんなく良いものが多かった一年だったような気がします、長ーく聞けているアルバムも多いですし。でも、たとえば2年前の神聖かまってちゃんや、3年前のdepartment of eaglesとかのように、もう、朝から晩まで、昼から夜中まで、もうドラッグアディクトのようにどっぷり浸かったバンド/アルバムは、今年は無かったように思えます。もう少し、距離を置いて冷静に聞いていた感じかな?瞬間的には、St. Vincentのアルバムが、そういうアルバムだったのですが、思ったよりは早く熱が醒めました、、、(なんとなく昔the cardigansのアルバムを初めて聞いたときと似たような感じかな、すっごくキャッチーでポップで、でもひっかかりがなく、ずるずると興味の優先順位から落ちてしまう感じ)そんな中で、一番コンスタントに、ずーっと飽きずに聞いていたのは、地味目なDestroyerのKaputt。美しい、良いアルバムでした。これは、友達がたまたまレコ屋に行ったらかかっていて、店員に聞いて買ってきたのを、聞かせてもらったら良かったので自分も買ったアルバムでした。それが、今年一番聴いたアルバム。色々な縁や、つながりは大切にしたいです。もちろんアマゾンのレコメンドはすっごくすぐれているし、いつもお世話になってもいるのですが、友達に教えてもらって良かったアルバムの方が単純にうれしい。次の踊ってばかりの国は、自分の中では結構ダークホース的なバンドで、最初試聴したときは、あまり興味を持てずに、違うCDを買って帰ったのですが、そのキャッチーなバンド名と、美しいジャケで何となくそれからもレコ屋行く度に試聴して、、、ってやっていたらどっぷりはまってしまいました。こんなに好きになるとは思わなかった。全然ちがうけれど、大好きなくるりの図鑑や、神聖かまってちゃんのデビュー前のデモのように、ある意味客観的で冷静なんだけれど、同時に、死に物狂いで何かを伝えようとしている/証明しようとしている姿勢がすっごく好きなのです。これからもアルバム買います。フジファブリック/starは、今年一番希望を感じさせてくれたアルバム。まっすぐで、口がへの字に曲がっていなくて、白と黄色と青色くらいしかない世界にいるようなアルバム。これくらいまっすぐなものもいつかは描いてみたいです。ちなみに、”くちびるに歌を”の絵を描いている間は、このアルバムと、同じくフジファブリック(でも、違うフジファブリック)のTeenagerをぐるぐるぐるぐるかけて描いていました。フジファブリックがいなければ、あの絵の青空はもう少し暗い青空になっていたかもしれません。St. Vincentは、初めて聴いたときは結構衝撃でしたが、結構すぐに飽たかも、、って思ったら結構しぶとくまだ毎日聴いているので、ひょっとしたら、もうひと化けしてくれるかもしれません。すっごく良いアルバムであることには間違いありません。とりあえず、1月のライブに行ってみようかな。The DrumsとGirlsとClap your hands say yeahは3枚まとめて同じ日に買ったと思うのですが、そのせいかどうか、何となく3枚で1枚のようにイメージが頭のなかでまざってしまっているところがあります。3枚とも前作と比べても素晴らしく化けて、3枚とも、今までのどこかのほほんとしていた雰囲気の音楽に、様々な痛みや傷を注入して、深みとコクがちゃんと出た良いアルバムでした。それでもやっぱりイメージが混ざってしまうのですが、、、これはひょっとしたら違う時期に1枚づつ購入した方がよかったのかもしれませんね。来世になって、この3枚のアルバムのことも忘れていたら、今度こそは1枚づつ買ってほしいものです。尊敬するビジュアルアーティストでもある坂本さんのファーストソロアルバムは、期待通り、ちょっと期待以上の素敵アルバムでした。ゆらゆら帝国の最後のアルバム、空洞ですがすっごく好きだったので、なんとなくその延長上にある今回の曲達も最高でした。でもこのアルバムのすごいところは、みんなに好かれるところ。クラシックばかり聴いて、of montrealも神聖かまってちゃんも、うるさいなあの一言で片付けるりかこ(奥さん)も、プリキュアの曲や、あわてんぼうのサンタクロースしか最近歌わないひらり(娘)すらも、悪くないかもと、言い、ひらりにいたっては、”君はそうきめた”の素晴らしいアニメーションビデオの真似して一緒に踊りました!すごい!自分としても、絵を描く過程によって聴ける音楽と聴けない音楽があるのですが、(たとえば、最初のアイデアを形にしていく、ラフの段階では、大抵インスト/アンビエントもの、思考を妨げないものを聴き、その後、線画を描くときは、集中力を妨げない、1枚まるごと聴けるアルバム、そして色を塗るときは、結構何でも大丈夫で、学生の時に先生に叩き込まれた、”作品が完成したと思ったときから、3時間は座って自分の絵を見続けなさい、完成していないことがわかるから”の3時間の時は、また思考を妨げないアンビエントものに戻る)このアルバムは、どんな行程の時でも聴けちゃいます。今回は2枚組で、インスト盤もついてきたのですが、こっちよりも、本編の方が、バックグラウンドミュージックとしても聴けるような気がします。まさに一家に一枚の最高のファーストアルバムでした。あのジャケはある種の魔除けになりそうだし。owen pallettのexportは、彼のsoundcloudページから多分今でもフリーダウンロードできるんじゃないかな?このアルバムは、Heartlandというアルバムのデモ集で、1曲以外は全部インストなのですが、今度は、坂本慎太郎アルバムとは逆に、こっちのインストデモアルバムの方が、本編よりも末長く、どんなシチュエーションでも聴けるアルバムだと思いました。本編のHeartlandも大傑作なのですが、聴いていると疲れてしまうところがあったのですが、こちらのExportは、デモだけあって、いい具合に軽くなっていて、その中で1曲だけヴォーカル(バッキングヴォーカル?)が入っている、The Great Elsewhereが良いアクセントになっていて、ただバックグラウンドで垂れ流しにするアルバムでは無くなっていました。後悔はしないとおもうので、興味のある方はフリーダウンロードすると良いのではないでしょうか。Arctic Monkeysは、前作での路線変更で、正直このバンドももう駄目かなあ、、と思っていたのですが、その変更した路線に、従来のArctic Monkeysの良さ(歌詞の良さ、ひねくれながら真っすぐなポップさ)をうまく足した期待以上の良作でした。同時期に発売した、alex turnerのソロ名義のアルバムは、このアルバムとは裏と表のような関係性で、いつも聴くときは、勝手に2枚組として続けて聴いていました。でも彼は本当にいい曲を書くなあ、ごく初期のstereophonicsのような。あの頃のUKバンドは素晴らしかったなあー。みんなどこに行ってしまったんだろう?で、あとはHer Space Holiday。自分がお仕事で関わらせていただいたバンドは、いつも好きなアルバムからははぶいているのですが、このアルバムだけはできるだけ多くの方に聴いてもらいたいな。Her Space Holidayの最後にて、最高傑作。本当に美しいアルバムです。Her Space holidayを終わらせたマーク君がこれから何をやるにせよ、こんなにすごいアルバムを作ったことは一生誇りにしてもいいと思います。おつかれさまでした。

だらだら書いていたらこんなになってしまいました。そんな10枚です、来年はまたどんな素晴らしい音楽に出会えるのか今から楽しみ、まずは、今や、世界で一番好きなバンド、of montrealの新作、今のところ4枚続けてはずれ無しなので期待は高まります。新曲もよかったし、ジャケ絵もらしくないほど、きれいにまとまっているし。どうなることでしょう。

今年好きだったゲームは、といか今年はゲーム機は任天堂3DSでした。自分も3Dにはずっと懐疑的で、25000円の時は見向きもしなかったのですが、現金なもので、15000円になったとたん、ゼルダと一緒に買ったら、これがもう一瞬で布教活動にはげみたくなるほど素晴らしいハードで、その後もマリオ3D、マリオカート3Dと立て続けに買ってしまいました。3本とも本当に良く練られている素晴らしいゲームなのですが、3DSのすごいところは、ハードだけでも結構遊べてしまうところで、特に3D写真機能は、本当に楽しくて、最近は携帯電話のカメラよりも3DSで撮っている方が多いくらいです。(でも、まだ3Dムービーは、結構酔う!)っていうようなセールストークを、1円の報酬も受けずに言えてしまうほど惚れ込んでいます。一時期は、ipod touchでゲームをしていることが多かったのですが、短い人生の中の貴重な1時間を毎日ゲームに使うなら、85円、またはフリーでそれなりに遊べるゲームをやるよりも(もちろん、中にはdungeon raidやangry birdのようにすごいゲームもあるのですが)しっかりと時間とアイデアを詰め込んで職人芸のように作られたマリオ3Dランドをやっている方が幸せに思います。3本発泡酒を飲むくらいだったら、1本ギネスを飲んだ方が幸せなように。あとは、モンハン3Gに手を出すか、見て見ぬ振りを続けるかが大いなる悩みです、、、でもうちのいとことかのように、数百時間プレイしたとか聞くと、さすがにその時間で何かを作り出したほうが、、、とも思うし、まあ楽しそうだからいいかなあとも思うし、、、やっぱやめておこうかな。でも、周りでだれかが買ったら、これ幸いとやってしまうんだろうな、、やりたいな。やりません?

 

そんな感じの2011年でした。今年もお世話になりました皆様、応援して下さっている皆様、いつもしんどい時に手を差し伸べて下さる皆様、本当にありがとうございました。なんだかんだありながらも、このお仕事を続けていられるのはわざわざこのウエブサイトに来て下さり、こんなだらだら駄文までも読んで下さっている皆様のおかげです。それでは良いクリスマスと、年末と、年始と、お正月と、時が流れるのは早いので、ちょっと早いけれどヴァレンタインくらいまで、、、お迎え下さい。来年もまたよろしくお願いいたします。