大地のゲーム

Posted by on 7月 30, 2013 in PCPNEWS, 最新, 装画 | No Comments

綿矢りささんの新作長編小説、「大地のゲーム」の装画を描きました。*画像追加しました

大抵の本にかかっている「帯」は、表紙の1/3を隠してしまう、結構やっかいな存在なのですが、今回は、その「帯」をどうにか味方につけ、アナログ本にしかできない装幀デザインとなっております。デザインは、新潮社装幀室の只野綾沙子さん、試行錯誤の末、かなり素敵な本ができたのではないかと思います。ぜひ、本屋で手に取って楽しんで頂ければ幸いです。小説内容も素晴らしく、お仕事とは関係なしに何度も読み返してしまった程です。印象的には、weezerの初期アルバムのような感じでしょうか。短くてポップなアルバム(だけれど重みもしっかりとある)を、永遠にリピートで聴いてしまう、あの感じ。そして、聴く度に新しい発見がある感じ、、、今回はカバーの隅々まで普通の装画の2倍ほどの量の絵を描かせて頂いているのですが(描けてうれしい商業的ゾンビ絵も!)、間違い探し的な要素も含めて、読了した後にまた、絵からも新しい発見をして頂けたら、最高にうれしいです。

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「大地のゲーム」綿矢りさ/著

単行本: 168ページ

出版社: 新潮社

発売日: 2013/7/31

私たちは、世界の割れる音を聞いてしまった――。大地はまた咆哮をあげるのか? 震災の記憶も薄らいだ21世紀終盤。原発はすでになく、煌々たるネオンやライトなど誰も見たことのないこの国を、巨大地震が襲う。来るべき第二の激震におびえながら、大学キャンパスに暮らす学生たちは、カリスマ的リーダーに未来への希望をつなごうとする。極限におかれた人間の生きるよすがとは何なのか。未来版「罪と罰」。

 

 

 

 

 

帯あり

 

帯無し