第1回文庫装幀大賞受賞
講談社さんの文芸誌「IN★POCKET」とブクログさん主催の第1回文庫装幀大賞にて、装画を担当しました「これはペンです/ 円城塔著」(新潮社）が、大賞を受賞しました。
２０１４年に発売された全文庫本が対象で、２５冊にしぼられたノミネート作品から選ばれたとの事です。（水戸部功さんによる素晴らしく強烈な作品、「時間のかかる図書」との同時受賞です）編集者さん、書店員さんなどに加え、何より一般の読者さんからの投票によって決定した賞との事ですので、すごく意義があり、嬉しい受賞でした。とにかく素晴らしい小説ですので、これでまた一人でも多くの方に読んで頂ければ幸いです。関係者の皆様、選んで下さった皆様、そしてもちろん、今回もまた、多くの事を勉強させて頂きました、デザインの新潮社装幀室、黒田貴さんには感謝の気持ちで一杯です。新潮社の会議室で著者の円城さんから頂いたとんちのようなご要望、「ペンじゃないじゃん！ とはしたい」について、ああでも無い、こうでも無いと考えたのは楽しい思い出です。デジタル本なども悪くはありませんが（荷物が軽くなるし！）、やはりモノとしての本が大好きですので、これからもこの素敵なお仕事に関わっていけるよう、頑張ります。
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叔父は文字だ。文字通り。文章自動生成プログラムの開発で莫大な富を得たらしい叔父から、大学生の姪に次々届く不思議な手紙。それは肉筆だけでなく、文字を刻んだ磁石やタイプボール、ＤＮＡ配列として現れた――。言葉とメッセージの根源に迫る表題作と、脳内の巨大仮想都市に人生を封じこめた父の肖像「良い夜を持っている」。科学と奇想、思想と情感が織りなす魅惑の物語。
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