童話『シミちゃん』
『シミちゃん 』
作:吉野万理子
絵:北澤平祐
出版社:くもん出版
デザイン:アルビレオ
お母さんの顔からシミが逃げ出しちゃった!?
小学校1年生のマーくんのくらすまちでは、さいきん、びょうきがはやっています。じつは、マーくんのまちだけでなく、くにじゅう、せかいじゅうでおなじびょうきがはやっていて、でかけるときは、いつもマスクをつけなくてはなりません。そんなある日、マーくんのお母さんがマスクをつけようとすると、右のほっぺたについているシミが、つるんとすべりおちました。シミから手と足がにょきっとはえて、目と口がうかびあがり……、シミちゃんとなったシミは、「マスクをしちゃうと、外が見えなくてつまんない」と言って、逃げ出してしまいます。お母さんのほっぺたにあるあまつぶみたいなシミが大好きだったマーくんは、必死にシミちゃんをおいかけますが……