雑記:2011/11/11 St.Vincentが凄すぎて、、

雑記です。

St. VincentのStrange Mercyというアルバムが、あまりにも凄まじく良いので、衝撃で絵も描けません。お仕事もできません。ひらりかことも遊びたくありません。部屋も片付けたくなりません。靴下もぬぎっぱなし。何もしたくありません。と、言いながら一日中さぼってこれを聞いていても、ああ、この内容なら仕方ないよね、、、と、許されるのでは、と空想するくらい圧倒的なアルバムでした。聴いた事の無いような音楽。St.Vincentのことは、様々なところでハイプされていたので、もちろん名前と風貌などは知っていたのですが、”元The Polyphonic Spreeのメンバー”というところで食わず嫌いが発症していました。彼らの音楽はそこまで毛嫌いしていなかったのですが、(そもそもTripping Daisyとか結構好きでしたし)なんとなくあの白装束的ギミック感があまり好みではなく、とはいえ、同じくギミック感満載なOf Montrealは大大大好きなので、多分あの一種の内輪受け新興宗教感があまり好きでなかったのかもしれません。なので、新宿タワーレコードでうろうろしていたときも、3度くらい通りすぎたのですが、時間があったこともあり、最後の最後で試聴してみたら、、、、この衝撃でした。ありがとう新宿タワーレコード!30分くらい背骨をぞぞぞっとさせながらずっと試聴させて頂き、購入させていただきました。こういう出会いこそが、”新しい音楽を聴いていてよかった!”と心の底から思える瞬間です。いつも思います。過去の名作と呼ばれる音楽を聴くのも、もちろん素敵なことだし、ルーツを探る意味でも意義のあることなのかもしれませんが、でも、それでも自分としては新しい音楽を聴いて、時々こんなにとんでもないものに出会えて興奮する喜びには絶対にかなわない。だって、このSt. Vincentのアルバムだって、去年まではまだ存在していなくて、だれも聴いた事もなくて、だって産まれてもいなくて、、、で、その新しい音楽が世に出て、世界中に広がっていって、聴いてみたらすごくって、世界中が興奮して、、、、っていうのをリアルタイムで体感できるのは楽しいし、今、現在に生きているのは素晴らしいって思えます。毎年毎年、何十枚も、残念なアルバムを掴まされても、それで時間を損したなあと思ってしまうときがあっても、こういうアルバムが年間に1枚でもあれば、すべて帳消しです。でも、これってギャンブラー的な発想なのかしら?こんな考え方だと、一発あてにいこうとして絶対に破産に走りそうなのでギャンブルには手を出さないでおきます。って、いつものようにグダグダグダグダ言いたくなるくらい本当に良いですよ、ジャケも良い。ブックレットが無かったのはさみしいけれど、文字が全部フォイル処理になっていて奇麗。品の良さが、このアルバムとマッチしています。いやあすごい。たとえば Bjorkが好きな人には、Kate Bushが好きな人には、Tori Amosが好きな人には、おすすめですとか何とか言えそうな気もするけれど、特に自分も初期のTori Amosとか大好きだけれど、そんな簡単に比較するのも憚られるくらい何か一種異様な凄みを感じられるアルバムでもありました。しかも、すごくポップだし、新しいしかも楽しんでナチュラルに作ってそう。すごい。今月は他にもM83のHurry up, we’re dreamingとか、wilcoの The Whole Loveとか、(これ、2枚組で、豪華ブックレットで、ケースにも入っているのに、レコファンで2000円以下でした、円高の恩恵なのかな?)バカっぽいジャケに惹かれてジャケ買いした、Bass Drum of Death(バンド名も同じくバカっぽいですね、中身も良い意味で頭が悪そうな、一時期のPrimal Screamを思わせるようなガレージ風でした)Los Campesinos!の新作などなど、、、色々買ったのですが、St. Vincentに浮かされていてまだあまり消化できていません。しかも、St.Vincent調べてみたら、来年早々来日するらしいので、これは絶対に行こうと思っています。楽しみ。ライブといえば、くるりの5人編成お披露目ライブのチケットを譲って頂いたので、来週行ってきます。元々行く気はあまり無かったのですが、今回のツアーのセットリストを見たら、LV30, マーチ、チアノーゼと、個人的くるりの大好き曲3点セットをやっているらしいので、急遽行くことにしました。ちゃんと東京でもやってくれるといいけれど、、、魂のゆくえの時の3人編成くるりもシンプルで素晴らしかったけれど、(あのときも、図鑑の曲を随分やってくれました)5人編成も想像がつかないので楽しみです。

最近は、規則正しい生活を心がけています。朝は毎日走っています。夜も仕事をするのは10時まで。それ以降寝る前は、本を読んだりゲームをしたり好きなことをしています。最近面白かった本は、david Benioffという人のCity of Thievesという小説。第二次世界大戦中のロシアが舞台のお話なのですが、これを読んでいると、どんな時代だろうが、状況だろうが、国籍だろうが、ティーネイジャーの考える事/やる事というのは変わらないんだなあと思えて微笑ましかったです。ハンニバルの夫婦が出て来たりとか結構エグいところもあるし、(一応戦争ものなので)結構切ない場面も多いのですが、日本語版も出ているはずなので興味のある方はぜひ。実はこれジャケ買いだったので、もちろん装画もおすすめです。あと、ずーっと待っていた宮部みゆきの”おまえさん”もすごくよかったです。宮部みゆきの小説の中でも”ぼんくら”は一番好き、続編”日暮らし”は、あまりそそらなかった、ので3作目の今作は、フィフティーフィフティーの期待度で待っていたのですが、今回はまた大当りでした。宮部みゆきさんは、本当にやさしい。いわゆる、捨て駒的な脇役はひとりもいなく、出てくるキャラクターすべてに平等に愛情を与えられていて、ひとりひとり、ちゃんと生活も見えて、生きている人たちが生活していました。特に下巻は圧巻、今回も構成が凝っているのですが、(ぼんくらの構成の逆回しですね)本編”おまえさん”の最後は、何か色々と勇気の出る素晴らしいラストでした。最後の最後は少し甘いかな、、、犯人に対してやさしすぎるかなとも思いましたが、そんなことも些細なことと思えるくらい、全般に渡ってぎゅうぎゅうに身が詰まっている作品でした。また3年でも何年でも待つのでこのシリーズは続いていってほしいです。ゲームは、ずっとマリオ3Dランドをやっています。単純に面白い!3Dの映像は、ゼルダの方が奇麗だし、ゼルダは主観なのでもっと3Dにも向いていると思いましたが、マリオは、相変わらずアイデアの充実っぷりがすごいです。普通のゲームなら5つくらいの仕掛けで構成されている面が、マリオだと50個くらい詰め込まれている贅沢感。ハリーポッターシリーズを読んでいるときと同じような贅沢なお腹いっぱい感。バムケロシリーズのようなやり過ぎ感。プレイしている感覚は、3Dのマリオギャラクシーとかよりも、2DであるDSのニュースーパーマリオと同じ感じなのですが、それでも、3DSならではの仕掛けも沢山あって飽きないです。すれちがいでアイテムがもらえるのも地味にうれしい。今のところお気に入りのキャラクターはしっぽの生えたキラー。かわいい。結局ゼルダもまだクリアできていないので、今年はこの2つをやって、マリオカートは来年やろうかな。

こんな感じに書くと内気に遊んでいるティーネージャーのような毎日のようですが、外にも出ています、お仕事もやっております。
今日はロールプレイングな絵と廃墟の遊園地の絵を描いています。ティーネージャーっぽいテーマですね、、、
近いうちにまた、最近のお仕事と新しい絵をアップいたします。

それでは、良い11年11月11日11時11分11秒をお迎え下さい。