つながりっぱなしの日常を生きる
ダナ・ボイド さん著、野中モモさん翻訳、『つながりっぱなしの日常を生きる』(草思社) の装画を担当しました。
デザインは、インフォバーンの木継則幸さん。最近自分の中で流行っているこのカクカク絵を初めて装画としてご依頼頂き嬉しかったです。内容も、おすすめ。時代が変わっても、コミュニケーション機器が変わっても、ティーンの悩みは自分達の頃と同じなのです。親の監視からいかに逃れるとか、、、
訳が丁寧で読みやすく、注釈でWeird Al Yankovicへの言及まであり最高でした。
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内容紹介
ネットなしには生きられない時代の必読書。待望の邦訳!
「デジタルネイティヴなんて、幻想だ」――。
ネットでつながる若者の生活をたどってみると、
ソーシャルメディアに関する俗説は、次々と覆される!
本書は、若者メディア研究の第一人者ダナ・ボイドが、若者、親、教育関係者を含む、
166人のインタビューからソーシャルメディア利用の実態を読み解くもの。
若者たちを観察してみると、
ネットにはまっているわけでも、ヘンなことばかりしてるわけでもなく、
親や教師が顔をしかめる“ネットの問題”は、
大人の窮屈な監視をかわすための処世術だったり、
現実空間で仲間とつるむ場がないからネットに向かっていたり……、
ネットでつながる事情はなかなか複雑です。
そんな、つながりっぱなしの若者たちの実情に深く迫ることで、
じつは、わたしたちのネットとの付き合い方も透けて見えてきます。
[目次より]
1 アイデンティティ/なぜ、若者はネットでよからぬことをしているように見えるのか?
2 プライバシー/なぜ、若者はネットであけっぴろげにしてしまうのか?
3 中毒/何が若者をソーシャルメディアにはまらせてしまうのか?
4 危険/性犯罪者は、そこらじゅうをうろついているのか?
5 いじめ/ソーシャルメディアは、意地悪や残忍な行為を増幅するのか?
6 不平等/ソーシャルメディアは、ますます社会の分断や格差を広げるのか?
7 リテラシー/デジタルネイティヴは、幻想だ。
8 パブリック/若者にとっての公はどこに?
著者について
著者紹介 ダナ・ボイド/danah boyd マイクロソフト・リサーチ・シニア研究員、ニューヨーク大学助教(メディア、文化、コミュニケーション)。ハーバード大学フェロー。米国における若者とインターネットに関する研究の第一人者。Fortune誌で「インターネット研究における新星」と称されている気鋭の社会学者。
訳者紹介 野中モモ 文筆・翻訳業。オンライン書店「Lilmag」店主。訳書にアリスン・ピープマイヤー『ガール・ジン「フェミニズムする」少女たちの参加型メディア』(太田出版)、サイモン・レイノルズ『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』(シンコーミュジック・エンタテイメント 共訳)など。
- 単行本: 384ページ
- 出版社: 草思社 (2014/10/9)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4794220871
- ISBN-13: 978-4794220875
- 発売日: 2014/10/9