「ラブレター」シリーズについて

Posted by on 1月 5, 2016 in PCPNEWS, 展示 | No Comments

大阪DMOARTS個展でお披露目しました「ラブレター」シリーズ全19枚をアップしました。

こちらのページにてご覧いただけます。いずれ、今回も何かの形で印刷物も作りたいと考えています、できれば2月のラブレターが似合いそうな日までに完成できれば。今シリーズも、過去の展示物と同様に、Gペンや、Deleterのミリペン、Neo Piko Line-3で線を引き、Dr.Martin’sのカラーインクで着色しています。今回のシリーズ、ラブレターは、前作の「ねこのように〜」に引き続き、様々なモノを中心に描いていますが、裏テーマとして、男性を描きたいなと思っていました。と、いうのも普段、女の子は描いても、服装的にもモチーフ的にもあまりそそられない男性はあまり描いてこなかったので、ズボンや、スーツを描くのは新鮮でした。次は、老若男女すべてを描きわけないといけないような、群像劇的な絵でも描こうかな。昨年1年かけて描いた、「モノ」の絵もそうですが、少しづつでも描けるものが増えていくのは純粋に楽しいです。今回のようにフォーマットを決めてしまって、サンドボックス的にその中でバリエーションをつける作業もパズルゲームのようで楽しかったので、またいつかやるかもしれません。

今回の絵を見て、実在の人物(著名人など)のポートレイトを今回のシリーズのようにモノを使って描いたらいいんじゃないか?というアイデアをいただきました。たしかに面白そう。それこそフォーマットを決めて、人物の描写は髪型や体型、服装を変える程度にとどめておき、たとえばその方が愛用している身の回りのものから、その方が一番好きな本やレコード。何十年も身につけている結婚指輪なども良いかもしれません。できれば、被写体の方にインタビューさせて頂き、お話をじっくりお聞きした上で描ければ最高です。やたらと断捨離、断捨離と、モノが悪かのように糾弾されている昨今、モノを持つこと、持ち続けることの素晴らしさも描いていければいいな。で、シリーズを続けていって、いつかは自分が影響を受けた人たち、それこそくるりの岸田さんや、of montrealのkevin barnesなどの絵も描けたらなおいいなあ。と、いうわけで、このポートレイトシリーズももう少しフォーマットを練って、実現させようと思います。もし、連載させてくれるような媒体をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報を頂ければ。

今回のシリーズ/個展は、DMOARTSの谷口さんを始めとする素晴らしいスタッフの皆様がいらっしゃらなければ実現しませんでした、深謝しています。また、わざわざ見に来てくださった皆様、遠方よりいらして下さった方々、ネットでは繋がっていても実際にお会いするのは初めてだった方々、大阪での個展をずっと楽しみにしてくださっていた方々、お仕事でお世話になっている方々、いつも優しい友人達、、、ありがとうございました。いつも同じことを言いますが、わざわざ自分の絵を見に行こうと思ってくださることがすでに幸せですし、そこからさらに、実際に、徒歩で、交通機関を使って、足を運んでくださるというのはもう、もう、本当に、恐縮の極みなのです。とにかく、来てくださった方が失望しなかったこと、時間を損したかも、、、って思わなかったことを願って、、、ありがとうございました。

上に書きましたポートレイトシリーズとは別に、次の個展に向けていくつかのアイデアを膨らませています。とりあえず思いついたことをすべて書き留めて、妄想を広げるこのプロセスが一番楽しいですね。毎日、かなりワクワクできています。現時点では、漠然とした大枠はあるものの自分自身、どんなシリーズになるのか想像もつきませんが、何かしら見たこともないようなものが作れればいいな。昨年の「モノ」2部作は比較的穏便なシリーズでしたので、もう少し尖った、でも肉を引き裂かないような心地の良いエッジが効いたものにしたいと考えています。これからもまた、よろしくお願いいたします!

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