『みちしるべ みちしるべ』画集
2021年にHBギャラリーで披露した『みちしるべ みちしるべ』シリーズを完全収録したしかけページ満載の画集が完成しました。デザインは白川桃子さん、印刷と製本は、篠原紙工の篠原慶丞さんと井上直子さん。この御三方の力添えのお陰でこのシリーズにとって最も理想の形の本に仕上げることができました。この本の魅力を文字でお伝えするのはなかなか難しいのですが、ちょっとだけトライしてみますね。普段、個展が終わったあと大体1年以内には画集を出していたのですが、このシリーズは、縦に極端に長い作品もあれば、横に長い作品などもあり、これを本という形にどう落とし込もうかとかなり悩む中、ご提案頂いたのが、絵の形にあわせて様々な方向にページが開くこの特殊装幀本でした。結構力技。その後、何度もの試行を重ねやっと完成したこの画集は、理想としていた形を遥かに超える美しい本になったと思います。この本がだれかのみちしるべになりますように、なんて大げさなことは言えませんが(ちょっと恥ずかしいし)、特色印刷の発色も美しいですし、ページをぱたぱた開いているだけでも結構楽しいです。私と同じくらい、この本を気に入って頂けたらうれしいです。しおり(本のみちしるべ)としても使える、「みちしるべ=とうだい」の大判カード付き。HBギャラリーでの「さらのえ」個展にて先行販売、その後はHBギャラリー、URESICAなどいつもお世話になっています書店さんにてお取り扱い予定です。