ウォーク・イン・クローゼット
綿矢りささんの新刊、「ウォーク・イン・クローゼット」(講談社)文庫版の装画を担当しました。
非常に可愛らしく(でもエッジが見え隠れするような)素敵な小説でした。以前装画を担当させて頂いた大地震をモチーフとした「大地のゲーム」と大分雰囲気は違いますが、においというかスタイルというか、根っこの部分はやはり同じなんだ、と当たり前のことに感動しながら装画を描いていました。作品世界と同じく、可愛いけれどエッジが見え隠れする素敵な装幀は名久井直子さんです。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062937719
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内容紹介
優柔男、身体目当ての男、不倫男――。
ヤツらの養分になんかならない。
私たちは戦う、きれいな服で武装して。
“対男用”のモテ服好みなOL早希と、
豪華な衣裳部屋をもつ人気タレントのだりあは、
幼稚園以来の幼なじみ。
危うい秘密を抱えてマスコミに狙われるだりあを、
早希は守れるのか?
わちゃわちゃ掻き回されっ放しの、
ままならなくも愛しい日々を描く恋と人生の物語。
表題作他「いなか、の、すとーかー」収録。
綿矢りさパワー全開!
わちゃわちゃな私たちの恋と人生に幸あれ。
服は口ほどにモノをいう。
おしゃべりというか、人間のいちばん無防備な部分は、
実は服なのかもしれません。
(解説より)
コピーライター・尾形真理子