ロボッチイヌ

Posted by on 3月 17, 2018 in お仕事, 最新, 装画 | No Comments

『ロボッチイヌ ─獅子文六短篇集 モダンボーイ篇』(筑摩書房)の装画を担当しました。

50年〜80年以上も前に書かれたものとはにわか信じがたいほど、『モダン』で、先見性のある作品ばかりで驚きました。人間、考えている事って時代が変わっても、ガジェットが変わっても、コアな部分は変わらないものなのかもしれませんね。読みながら何度もニヤニヤしてしまいました。自分が生まれる前に書かれた作品が時空を超えて蘇り、このような素敵な形で関われたことはイラストレーター冥利に尽きる幸せでした。この素晴らしいシリーズを一から立ち上げ、情熱を込めて手がけられているのは、筑摩書房の窪拓哉さん。(この楽しい手書き帯も窪さん作です)絵の意図を丁寧に汲んで下さり、この素晴らしい作品集をさらなる未来へと運び続けるだろう、普遍的かつ美しい装幀は、瀬戸内デザインの小川恵子さんです。ぜひぜひ、お手に取って頂ければ。

詳しくは、筑摩書房さんの獅子文六特設ページを御覧ください。

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この本の内容

獅子文六の短篇小説は、生前多数発表され、長篇小説にも勝る魅力を持ちながらも、そのほとんどは読むことができなくなっていた。そんな貴重な作品群から編者監修のもと、“男性”が活躍する作品をコンセプトに編んだ作品集。当時の性に対する社会風刺ともいえる表題作「ロボッチイヌ」を筆頭に、ユーモアと人間味、鋭い批評性にも溢れたオリジナル編集の傑作短篇集。

 

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