わたしの本の空白は

Posted by on 5月 14, 2018 in お仕事, 最新, 装画 | No Comments

近藤史恵さんの新作小説『わたしの本の空白は』(角川春樹事務所)の装画を担当しました。

角川春樹事務所PR誌ランティエでの1年間に渡る連載で挿絵を担当させて頂き思い入れのある作品でしたので、
この度、単行本装画も描かせて頂き嬉しかったです。装幀内容も今回、はじめてづくしのの楽しいお仕事でした。
記憶喪失の女性が主人公ということで、記憶を失った女性と(ネタバレにならない程度の)ストーリーに纏わる様々なモチーフを描いたモノクロ絵の上に被せた
本の半分を占めるフルカラーの大きな帯(少し透けています)に、記憶の断片をテーマとした絵を描かせて頂きました。記憶の奥底に物語的モチーフが
うっすらと透ける趣向です。また、カバーのそでの部分からは、折り返してある表紙の部分(がんだれと言うとのことです)に描いた
バラの模様が、江戸っ子的オシャレさんのようにちら見できるようになっています。説明してもなんのことやらですね、、、ぜひ実際にお手に取って頂ければ!
もうひとつの初めてとして、今回、メインのイラストは、パステルのみで描きました。
デザインは、装丁家の藤田知子さん。担当編集者の寺内梨奈さんと共に、自身のものすごく漠然としたアイデアを、
様々な方法で膨らませ本当に素敵な形で具現化して下さいました。楽しかったです。

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