招待状(文庫本バージョン)

Posted by on 2月 17, 2017 in お仕事, 最新, 装画 | No Comments

赤川次郎さんの小説『招待状 』(光文社)の装画を担当しました。

またひとつ、夢が叶いました。小学生の頃、「ズッコケ三人組シリーズ」をはじめとするそれまで親しんでいた児童書から、いわゆる大人の小説を読み始めるきっかけになったのは、赤川次郎さんの作品でした。
はじめは、人がガンガン殺される事や、大人の世界のドロっとしたおはなしにおっかなびっくりでしたが、すぐにのめり込み、当時出ていた作品(その時ももう、100は超えていたのではないでしょうか)
をほぼすべて読破しました。特に、実際の年月とリンクして、登場人物が毎年ひとつづつ歳をとっていく杉原爽香シリーズや、天使と悪魔シリーズとかが当時大好きでした。
そんな中、赤川次郎さんの作家生活40周年&著書600(!)冊の記念作品の装画を担当させて頂く(しかも、前例のあまり無いとのことの、同一内容の単行本と文庫本の同時発売)
という、あまりにも恐れ多い展開に、もうただただあらゆる関係者の方々及び、関係していない方々に感謝するばかりです。赤川次郎さんの小説で、本の面白さに目覚め、ひたすら小説を
読んでいたのが、今の仕事に結びついていると思います。(ちなみに、ズッコケ三人組シリーズの最初の25冊を描かれていた前川かずおさんの絵も、自分に多大なる影響を与えて下さっているように思えます、
特に、その25冊目の、ズッコケ三人組の未来報告は、絵も内容も個人的に最高傑作でした。多分、のび太の結婚前夜とかお好きな方は好きなのでは)

長くなりました。
文庫版と単行本版は、同じ内容のイラストを時間軸をずらして描きました。間違い探し的に楽しんで頂ければ幸いです。
非常に可愛らしいデザインで本に落とし込んでくださったのは、泉沢光雄さんです。

http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334774356

招待状(赤川次郎ショートショート王国)
赤川次郎/著

ファンクラブ会誌「三毛猫ホームズの事件簿」で、毎号書き下ろされているショートショート。「封印された贈り物」「幽霊の忘れ物」「シンデレラの誤算」「テレビの中の恋人」など。会員から募集したタイトルを元に、創作された二十七の物語。ミステリーはもちろん、サスペンス、ファンタジー、ラブストーリー……。赤川ワールドの魅力が、ぎゅぎゅっと詰まった一冊。

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